家計簿の固定費の書き方|明細から一覧を作り、毎月は照らし合わせるだけにする

支出の見直し ・ 最終更新

家計簿の固定費を、毎月1行ずつ書き写していませんか。家賃や通信費のように額が変わらないものを毎月書くのは手間ですし、書き忘れると、その月だけ支出が少なく見えてしまいます。

固定費は、最初に一覧を1つ作っておけば、毎月の家計簿では合計を書いて、明細と照らし合わせるだけで済みます。この記事では、明細から固定費の一覧を作る手順と、家計簿での書き方、額が変わったときの直し方をまとめます。

固定費は毎月同じなのに、家計簿に毎回書くのが面倒です。書かないと、何がいくら出ているのか分からなくなりそうで迷います。

固定費は、毎月・同じ額・自動で出ていくもの

この記事では、毎月出ていき、額がほとんど変わらず、自分で払う手続きをしなくても口座やカードから落ちるものを固定費と呼びます。家賃や住宅ローン、スマホやネットの回線保険料、習い事の月謝、動画や音楽の月額などです。

固定費の一覧に入れるものと入れないものを分けた図。家賃・通信のように額が同じもの、電気・ガスのように毎月出るが額が動くものは一覧に入れ、税や年払いのように年に1回のもの、食費・日用品の変動費は一覧に入れない

迷いやすいのは、電気やガスのように毎月必ず出るのに、額が季節で動くものです。この記事では、これも固定費の一覧に入れ、額だけは毎月の明細で書くことにします。毎月出ることが分かっていれば、書き忘れに気づけます。

年に1回の自動車税や年払いの保険は、毎月は出ないので一覧に入れません。こうした支払いは特別費を明細から拾う手順で、別の表にまとめます。

固定費と変動費の分け方は、食費や住まいといった項目の分け方とは別のものです。項目は使い道で分け、固定費かどうかは印を付けて見分けると、項目を作り直さずに両方使えます。

固定費の一覧を明細から作る手順

用意するのは、給料が入る口座と、ふだん使うカードの明細を3か月分です。思い出して書き出すと、自動で落ちているものほど抜けやすいので、明細から拾います。

ステップ1口座とカードの明細を3か月分そろえる10分

口座の入出金の記録と、カードの利用明細を、直近の3か月分そろえます。口座やカードが2つ以上あるなら、全部そろえます。家族のカードで払っている固定費があるなら、その明細も要ります。

3か月にするのは、2か月に1回のものを拾うためです。たとえば東京都水道局では、水道の検針は通常2か月に1回で、料金は検針日から約15日後に落ちます。1か月分だけ見ると、水道のように隔月のものが抜けます。

ステップ23か月とも出ているものに印を付ける10分

明細を1行ずつ見て、3か月とも同じ名前で出ているものに印を付けます。額が毎月同じものも、電気やガスのように額が動くものも印を付けます。2か月に1回出ているものにも、別の印を付けておきます。

名前だけでは何の支払いか分からない行は、請求元の名前で調べるか、届いた案内と見比べて確かめます。使っていない月額が見つかったら、止めるかどうかは1行ずつ確認する手順に回し、ここでは一覧に書くだけにします。

ステップ3一覧に、名前・額・日・払い方を書く10分

印を付けたものを、1行ずつ一覧に書き写します。書くのは、名前、額、落ちる日、どの口座かカードか、の4つです。額が動くものは、3か月のうちいちばん多い月の額を「約」を付けて書きます。

固定費の一覧の例の図。額が同じものは、27日に家賃85,000円・スマホ2台8,800円・生命保険12,000円、10日にカード払いの動画の月額990円で、合計106,790円。額が動くものは、26日に電気約9,000円・ガス約5,000円、偶数月に水道2か月分約7,000円で、1か月の目安は約17,500円。合わせて約124,000円が毎月の固定費になる例

図は、一覧の例です。額が同じものと、額が動くものを分けて書いておくと、あとで照らし合わせるときに、どこを見ればよいかがはっきりします。2か月に1回の水道は、2か月分の額を書き、1か月の目安には半分の額を入れています。

ステップ4一覧の合計を出す5分

額が同じものの合計と、額が動くものの1か月の目安を出し、2つを足します。図の例では、106,790円と約17,500円で、毎月の固定費は約124,000円です。

この合計が、毎月の手取りから必ず出ていく額です。手取りからこの額を引いた残りが、食費や日用品など、その月に自分で使い方を決められるお金になります。

家計簿での書き方は2つ

一覧ができたら、家計簿への書き方を決めます。書き方は、落ちるたびに1行ずつ書くやり方と、月の初めに一覧の合計を書いて月末に照らし合わせるやり方の2つです。どちらでも、月の支出の合計は同じになります。

落ちるたびに1行ずつ書く

口座から落ちた日や、カードの明細に出た日に、1行ずつ家計簿に書くやり方です。いつ、何が、いくら出たかが家計簿にそのまま残るので、口座の残高と家計簿を日ごとに合わせたい人に向きます。

書き忘れを防ぐには、一覧の「落ちる日」を見て、その日の欄に先に名前だけ書いておきます。額が決まったら、そこに額を書き足します。

月の初めに合計を書き、月末に照らし合わせる

月の初めに、一覧の合計を「固定費」として1行で書いておくやり方です。額が同じものは、毎月書き写す手間がなくなります。額が動くものは目安で入れておき、明細が来たら実際の額に直します。

月末には、口座とカードの明細を一覧と見比べ、全部の行が落ちているか、額が一覧と同じかを確かめます。違う行があったときだけ、家計簿の額と一覧を直します。見比べるのは一覧の行の数だけなので、数分で終わります。

このやり方では、月の初めの家計簿は、固定費の分だけマイナスから始まります。使いすぎたのではなく、その月に必ず出ていく額を先に引いてあるだけです。残りの額が、その月に使えるお金です。

固定費を落とす口座やカードを1つか2つにまとめておくと、月末に見る明細が少なくて済みます。まとめるかどうかは、一覧の「払い方」の欄を見れば、いまどこに散らばっているかが分かります。

家計簿によっては、決まった額を毎月自動で書き込む設定があります。使うときも、月末に明細と照らし合わせるところは同じです。額が変わっても、自動で書き込まれる額は変わらないからです。

カードで払っている固定費

動画の月額などをカードで払っているなら、家計簿には、カードで払った日の月に書きます。口座から落ちるのは翌月以降になるので、口座の残高とはずれますが、使った日で書く考え方と同じです。一覧の「払い方」の欄に、どのカードかを書いておきます。

固定費が変わったときの直し方

固定費は、ずっと同じではありません。値上げのお知らせが届いたとき、契約のプランを変えたとき、新しく入ったとき、解約したときは、その月のうちに一覧を直します。

ステップ1一覧の行を直し、変わった月を書く2分

額が変わった行は、古い額を線で消して新しい額を書き、横に「10月から」のように変わった月を書きます。新しく入ったものは行を足し、始まった月を書きます。

解約したものは、行を消さずに線を引き、「11月まで」と最後に払った月を書きます。あとで先月と比べたとき、固定費が減った理由が一覧を見れば分かります。

ステップ2合計を出し直す2分

行を直したら、一覧の合計を出し直します。月の初めに合計を書くやり方なら、翌月からは新しい合計を書きます。

ステップ3変わった最初の月は、明細で確かめる3分

値上げや解約は、案内に書かれた月と、実際に明細に出る月がずれることがあります。変わった最初の月は、明細に新しい額が出ているか、解約したものが出ていないかを確かめます。

照らし合わせで額が違う行が見つかったら、まず届いた案内を探します。案内が見つからないのに額が変わっていたら、請求元に確かめます。

1年に1回は、明細から作り直す

一覧を直すのを忘れた行や、気づかないうちに増えた月額は、照らし合わせだけでは見落とすことがあります。1年に1回は、ステップ1からもう一度、明細3か月分で一覧を作り直します。

作り直すときは、年払いのものも一緒に見直すと手間が1回で済みます。年払いは3か月分の明細には出ないので、年払いを含めた探し方で拾います。

迷いやすい4つの場面

電気・ガスは固定費か変動費か

電気やガスは、使った量で額が動くので、変動費に入れる考え方もあります。どちらに入れても間違いではありませんが、毎月必ず出るものなので、この記事では固定費の一覧に入れ、額だけ明細で直す書き方にしています。

変動費に入れるなら、食費などと同じく、明細が来たときに額を書きます。どちらにしたかを一覧の横に書いておき、毎月そろえます。

水道が2か月に1回だけ落ちる

東京都水道局では、検針は通常2か月に1回で、料金は検針のたびに口座から落ちます。このように検針が2か月に1回の水道では、落ちるのも2か月に1回になります。落ちた月に2か月分を書くと、水道が落ちる月だけ固定費が増えて見えます。

月ごとに比べたいなら、一覧には2か月分の額を書き、家計簿の月の目安には半分を入れておきます。検針や料金が何か月ごとかは、住んでいる地域の水道で違うので、届く検針票で確かめてください。

給料日と固定費の日が離れている

1日から始まる家計簿で、給料が25日に入り、固定費が27日に落ちる場合は、固定費は落ちた日の月に書きます。引き落としが月のどこに集まっているかで区切りを選ぶ考え方は、引き落としの多い日を確かめる手順にまとめています。

月の初めに合計を書くやり方なら、区切りをまたいでも、その月の固定費として1回書くだけです。区切りの日を途中で変えると、ある月だけ固定費が2回入ったり、1回も入らなかったりするので、区切りは続けて同じにします。

貯蓄の性質がある保険料

積立型の保険や個人年金の保険料は、毎月決まって出ていく固定費として書くか、貯金と同じく移動として書くかを、最初に決めます。考え方は貯金の記事の保険料の場面にまとめています。

よくある質問

Q固定費は、毎月家計簿につけないといけませんか

1行ずつ書かなくても構いません。月の初めに一覧の合計を1行で書き、月末に明細と照らし合わせれば、固定費がいくら出たかは家計簿に残ります。額が変わったときだけ、一覧と家計簿を直します。

Q水道光熱費は、使い方で額が変わるので固定費ではないのでは

額が変わるので、変動費に入れる考え方もあります。この記事では、毎月必ず出るものとして固定費の一覧に入れ、額だけ明細で書く形にしています。どちらにしたかを決めて、毎月そろえることが大事です。

Q自動車税や年払いの保険も、毎月の固定費に入れますか

年に1回のものは、固定費の一覧ではなく、特別費の表に入れます。毎月いくら取り分けておくかは、1年分の明細から拾う手順で出せます。払った月の書き方も、同じ記事にまとめています。

Q住宅ローンのボーナス返済のように、年に2回だけ多く落ちるものは

毎月の返済額は固定費の一覧に入れ、ボーナスの月に上乗せされる分は、年に何回かのものとして特別費の表に入れます。一覧に入れると、その2か月だけ固定費が増えて見え、ほかの月と比べにくくなります。

Q実家暮らしで、固定費がほとんどありません

スマホ代や保険料、月額のサービスだけでも、一覧を作っておくと役に立ちます。一覧が短ければ、月末の照らし合わせもすぐ終わります。家に入れているお金が毎月同じ額なら、それも一覧に入れます。

Q固定費の一覧は、どんな表で作ればいいですか

名前、額、落ちる日、払い方の4つの欄があれば、紙でも表計算でも構いません。額が同じものと、額が動くものを分けて書き、それぞれの合計を出せるようにしておきます。

Q家計簿を始めた月に、もう落ちてしまった固定費は

その月に落ちたものは、その月の家計簿に書きます。明細を見れば額と日が分かるので、さかのぼって書くのは始めた月の分だけで構いません。

まとめ

  • 固定費は、毎月・ほぼ同じ額・自動で出ていくもの
  • 口座とカードの明細3か月分から、固定費の一覧を作る
  • 一覧には、名前・額・落ちる日・払い方を書く
  • 家計簿には、落ちるたびに書くか、月の初めに合計を書いて月末に照らし合わせる
  • 額が動く電気やガスは、目安で入れて明細の額に直す
  • 変わったら、その月のうちに一覧を直し、変わった月を書く
  • 1年に1回は、明細から一覧を作り直す

固定費の一覧が1つあれば、毎月の家計簿は照らし合わせるだけで済みます。額が変わったことにも、月末の数分で気づけます。

この記事で参照した公的情報

  1. よくある質問「水道料金について」(検針は通常2か月に1回)
    窓口
    東京都水道局
    確認日
    確認先
    https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/faq/qa-2
  2. 水道使用量等のお知らせ(検針票)の見方(口座から落ちるのは検針日から約15日後)
    窓口
    東京都水道局
    確認日
    確認先
    https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/tetsuduki/ryokin/mikata

この記事を書いているのは

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