光熱費の平均|人数別・季節別に国の統計で見て、家計簿では去年の同じ月と比べる

光熱費の平均は、国の家計調査で調べられます。2025年の結果では、電気・ガス・灯油・水道を合わせた「光熱・水道」は、全世帯の平均で1か月20,243円、一人暮らしで13,333円でした。
ただ、平均は人数や住む地域で大きく変わり、国の平均でも、冬と夏で約1.6倍の差があります。この記事では、人数別・月別の平均を国の統計で確かめ、家計簿での書き方と、平均や去年の同じ月との比べ方までをまとめます。
今月の光熱費が高い気がします。平均と比べて多いのか、冬だから多いだけなのかが分からず、どこを見ればいいのか迷います。
光熱費の平均は、1か月約2万円
総務省の家計調査では、電気代、ガス代、灯油などの「他の光熱」、上下水道料の4つを合わせて「光熱・水道」と呼んでいます。2025年の平均は、次のとおりです。どれも1か月あたりの額です。
- 全世帯(総世帯):20,243円(電気10,962円・ガス4,161円・他の光熱1,179円・上下水道3,941円)
- 二人以上の世帯:24,547円(電気13,219円・ガス4,882円・他の光熱1,379円・上下水道5,067円)
- 単身世帯:13,333円(電気7,337円・ガス2,999円・他の光熱861円・上下水道2,136円)
どの世帯でも、いちばん大きいのは電気代で、光熱・水道のおよそ半分を占めます。2025年の二人以上の世帯では、光熱・水道は前の年より名目で6.2%増えました。
この平均は、その支出が無い世帯も含めて割った額です。オール電化でガス代が0円の家や、灯油を使わない家も、平均の中に入っています。自分の家と比べるときは、ガス代だけ、電気代だけで比べず、4つを合わせた額で比べると、ずれが小さくなります。
世帯の人数ごとの平均
全世帯の平均を、世帯の人数ごとに分けた表もあります。2025年の結果を、1か月あたりで並べました。

人数が増えるほど光熱費も増えますが、人数分の倍にはなりません。1人と2人では約1.7倍ですが、3人と4人の差は316円です。人数が増えて大きく伸びるのは上下水道料で、1人の2,136円に対し、4人は6,098円でした。
気をつけたいのは、2人の世帯の世帯主の平均年齢が68.5歳だということです。働いている人の数も平均0.83人で、4人の世帯の1.96人より少なくなっています。自分の家と年齢や働き方が違う家計の平均なので、目安として見ます。
世帯主の年齢別の表もあり、29歳以下は9,026円、30〜39歳は16,638円、40〜49歳は21,887円でした。29歳以下の世帯は平均1.24人と一人暮らしが多いので、若い世帯と比べるときも人数を見てからにします。
もう1つ、「二人以上の世帯」の24,547円は、二人暮らしの平均ではありません。平均の人数は2.87人です。二人暮らしと比べるなら、人数ごとの表の「2人」の22,691円を見ます。
季節で、月の額は1.6倍ほど動く
光熱費は、国の平均でも季節で大きく動きます。二人以上の世帯の2025年の月ごとの額を並べると、いちばん多い2月は31,873円、いちばん少ない7月は20,174円で、約1.6倍の差がありました。

冬に多いのは、電気代とガス代、灯油の「他の光熱」がそろって増えるためです。2025年の二人以上の世帯では、電気代は3月の16,559円が最も多く、ガス代も3月の7,000円が最も多くなりました。ガス代が最も少なかったのは9月の2,949円です。
一人暮らしの単身世帯も同じ形です。2025年の1〜3月期は1か月平均17,330円で、7〜9月期の11,069円の約1.6倍でした。冬の光熱費が年の平均より多いのは、珍しいことではありません。
上下水道料は、季節ではあまり動きません。二人以上の世帯の2025年は、1か月4,628円から5,412円の間でした。冬に増えた分は、ほとんどが電気・ガス・灯油の分です。
国の平均は「払った月」で数えている
家計調査の月ごとの額は、使った月ではなく、払った月の額です。統計局は、光熱・水道費は検針や請求の日ではなく、実際に払った日(口座から落ちるものなら、落ちた日)で家計簿につけてもらっている、と説明しています。
そのため、8月に電気を多く使っても、家計調査では払った9月の額に表れます。2025年の二人以上の世帯でも、電気代は8月が12,593円、9月が13,825円で、9月のほうが多くなっていました。
水道も、使ってから落ちるまでに間があります。東京都水道局では、口座から落ちる日は検針日から約15日後です。検針が2か月に1回の地域では、落ちるのも2か月に1回なので、1か月あたりに直す書き方をしておくと比べやすくなります。
家計簿も、口座から落ちた月(カード払いならカードで払った日の月)で書くと、国の平均と同じ数え方になります。請求書の「○月分」と落ちる月の違いは、「○月分」の扱いにまとめています。
使った月で書くか、払った月で書くかは、どちらでも構いません。一度決めたら毎月そろえることと、国の平均と比べるときは払った月にそろえることを覚えておけば十分です。
家計簿での光熱費の書き方と比べ方
光熱費を固定費として一覧に入れるか、変動費として毎回書くかは、固定費の記事でまとめています。ここでは、どちらの書き方でも使える、比べるための手順を書きます。
ステップ1電気・ガス・水道・灯油を分けて書く1分
項目は「光熱費」1つでも構いませんが、中は電気、ガス、水道、灯油の4つに分けて額を書きます。国の家計調査と同じ分け方なので、あとで平均と並べられます。
合計だけでは、増えたのが電気なのかガスなのかが分かりません。灯油を店や配達で買ったときも、買った日に灯油の欄に書きます。
ステップ2落ちた月で書き、使った期間と量を書き添える2分
額は、口座から落ちた月の欄に書きます。横に、お知らせや明細に書かれた「何月何日から何月何日まで」と、使った量を書き添えます。水道の検針票には、今回の使用量と口座から落ちる予定日が書かれています。
電気やガスも、お知らせや会員ページの明細に使った量が書かれていれば、額と一緒に写します。量があると、あとで額が増えた理由を分けられます。
ステップ3去年の同じ月と比べる3分
光熱費は季節で1.6倍ほど動くので、先月と比べても、増えたのが季節のせいかどうか分かりません。比べる相手は、去年の同じ月です。2月なら去年の2月、8月なら去年の8月と並べます。
家計簿を始めて1年目は、去年の記録がありません。その間は、上の月ごとの図のように、国の平均の月ごとの形を目安にします。2月や3月に増え、夏に下がるのは、平均でも同じ動きです。
1年分がたまったら、年間収支表に今年の同じ月の額を書いておくと、来年の冬にいくら出そうかも前もって分かります。冬の分を先に見込んでおけば、額の多い月が来ても、使いすぎと取り違えずに済みます。
ステップ4増えていたら、量か単価かを分ける3分
去年の同じ月より増えていたら、額を使った量で割って、1単位あたりの額を出します。量が同じで1単位あたりが上がっていれば、料金の単価が上がっています。1単位あたりが同じで量が増えていれば、使い方か、その年の寒さ暑さです。
電気やガスには、使った量にかかわらずかかる基本料金があります。そのため、量が大きく違う月どうしでは、1単位あたりの額は目安として見ます。

図は、去年と今年の2月を比べた例です。電気は量が同じ400kWhのまま、1kWhあたりが30円から35円になり、単価で2,000円増えています。ガスは1m³あたりが150円のままで、量が40m³から50m³に増えた分、1,500円増えています。
単価が上がっていたら、届いたお知らせで料金の改定がなかったかを確かめます。量が増えていたら、その月の暮らしで変わったことを思い出します。どちらか分かれば、月1回の見直しで、次に何をするかを1つ決めやすくなります。
国の平均と比べる前に、範囲をそろえる
国の平均と比べたいときは、比べる前に、自分の数字と平均の範囲をそろえます。そろえないまま比べると、多いのか少ないのかを取り違えます。
- 4つを合わせた額で比べる:平均にはガス代0円の家も入っているので、電気だけ、ガスだけでは比べない
- 水道が家賃や共益費に入っているなら、平均から上下水道料を引く:一人暮らしなら13,333円から2,136円を引いた11,197円と比べる
- 2か月に1回の水道は、1か月分に直す:落ちた月だけ見ると、水道の分だけ多く見える
- 人数の同じ欄と比べる:二人暮らしなら「二人以上の世帯」ではなく「2人」の欄
- 冬の1か月を、年の平均と比べない:冬の月は、平均の同じ月と比べる
住む地域でも差があります。2025年の全世帯の平均は、北海道地方が26,150円、九州地方が17,935円でした。北海道地方は灯油などの「他の光熱」が7,019円で、差の多くを占めます。東京都区部は16,839円です。
平均より多いか少ないかより、自分の家の去年の同じ月と比べたほうが、次に何をするかが決まります。平均は、範囲をそろえたうえで、参考に見るくらいで十分です。
食費の平均と比べるときも、考え方は同じです。食費の記事でも、国の平均と比べる前に範囲をそろえる方法を書いています。
よくある質問
Q一人暮らしで光熱費が月15,000円なのは高いですか
2025年の単身世帯の平均は1か月13,333円ですが、1〜3月期は17,330円、7〜9月期は11,069円でした。1〜3月期の平均より少なく、7〜9月期の平均より多い額です。まずは月を合わせて比べ、1年たったら去年の同じ月と比べます。
Q二人暮らしの光熱費の平均はいくらですか
2025年の全世帯のうち、2人の世帯の平均は1か月22,691円です。ただし世帯主の平均年齢は68.5歳で、若い二人暮らしとは暮らし方が違うことがあります。「二人以上の世帯」の24,547円は3人以上も含むので、二人暮らしの比べる相手にはしません。
Q冬の光熱費の平均はいくらですか
2025年の二人以上の世帯では、1月29,571円、2月31,873円、3月31,298円でした。単身世帯は1〜3月期の1か月平均が17,330円です。どれも払った月の額なので、実際に使ったのは、それより少し前の月の分です。
Q電気・ガス・水道のうち、どれがいちばん高いですか
2025年の家計調査では、全世帯、二人以上の世帯、単身世帯のどれでも電気代がいちばん大きく、光熱・水道の約半分でした。人数別でも、1人から6人以上まで電気代がいちばん大きい額です。
Q光熱費と食費は、どちらが多いですか
2025年の二人以上の世帯では、食料が1か月94,895円、光熱・水道が24,547円で、食費のほうが約4倍です。単身世帯でも食料49,321円に対し、光熱・水道は13,333円でした。
この食料の額は、人への贈り物にした食べ物も、中身ごとに食料に入れた分け方の数字です。生活費全体の内訳は生活費の内訳の記事で見られます。
Qプロパンガスの家は、平均と比べて高いのでしょうか
家計調査はガス代を都市ガスとプロパンガスに分けて数えていますが、どちらも使っていない世帯を含めた平均です。そのため、プロパンガスを使う家だけの平均は、この統計からは出せません。ガス代は去年の同じ月と、量と1m³あたりで比べます。
Q光熱費は、家計簿のどの月に書けばいいですか
口座から落ちた月(カード払いならカードで払った日の月)で書くと、国の家計調査と同じ数え方になります。使った月で書いても構いませんが、一度決めたら毎月そろえます。使った期間を横に書いておけば、どちらの月か迷いません。
Q光熱費の家計簿は、どんな表で作ればいいですか
紙でも表計算でも、行を月、列を電気・ガス・水道・灯油と合計にした表で足ります。電気とガスの横に使った量の列を足しておくと、1単位あたりの額も出せます。12か月分を1枚に並べると、去年の同じ月とすぐ比べられます。
まとめ
- 光熱費の平均(2025年・1か月)は、全世帯20,243円、二人以上の世帯24,547円、一人暮らし13,333円
- 人数別では、2人22,691円、3人25,626円、4人25,942円。2人の世帯は世帯主の平均年齢が68.5歳
- 冬と夏で1.6倍ほど動く。二人以上の世帯では2月が最も多く、7月が最も少ない
- 国の平均は払った月で数えている。8月に使った分は9月に出る
- 家計簿は、電気・ガス・水道・灯油に分け、使った期間と量も書き添える
- 比べる相手は、先月ではなく去年の同じ月
- 増えていたら、量か単価かを分ける
- 国の平均と比べるのは、4つの合計・水道・人数・月をそろえてから
光熱費は、去年の同じ月と、量と単価に分けて比べれば、冬に増えたのが季節のせいか、それ以外かを見分けられます。平均は、範囲をそろえて参考にするだけで十分です。
この記事で参照した公的情報
- 家計調査報告 2025年平均結果の概要(二人以上の世帯・単身世帯・総世帯の光熱・水道と食料、平均世帯人員・世帯主の平均年齢、支出がない世帯も含めた平均であること)
- 家計調査 家計収支編 2025年 総世帯 詳細結果表 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出
- 家計調査 家計収支編 2025年 総世帯 詳細結果表 第2表 都市階級・地方・都道府県庁所在市別1世帯当たり1か月間の収入と支出
- 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表(月次)2025年1月〜12月 第1-1表(全国の光熱・水道)
- 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表(四半期)2025年1〜3月期〜10〜12月期 第1表
- 家計調査の概要(Ⅳ 月次結果をみる際の注意点「光熱・水道費の利用と支払」)
- 窓口
- 総務省統計局
- 確認日
- 確認先
- https://www.stat.go.jp/data/kakei/2025np/pdf/gaiyou.pdf
- 水道使用量等のお知らせ(検針票)の見方(今回使用量・口座振替予定日は検針日から約15日後)