家計簿の食費のつけ方|外食やお菓子の線を先に決め、内訳に分けて月ごとに比べる

家計の見える化

家計簿の食費は、毎日のように出てくるので、つける回数がいちばん多い項目です。そのぶん、外食やお菓子、同じレシートの洗剤をどこに入れるかで、つけるたびに迷いやすくなります。

入れるものが月によって変わると、先月と比べても、本当に増えたのかが分かりません。この記事では、食費に入れるものを先に決め、食費の中を2〜3つに分けてつけ、月ごとに比べるまでの手順を書きます。

食費が先月より増えているのは分かります。でも、外食が増えたのか、ふだんの買い物が増えたのかが分からず、何を見直せばいいのか迷います。

食費に入れるものを、先に決める

総務省の家計調査では、食費にあたる「食料」に、食材だけでなく、お惣菜やお弁当、お菓子、飲み物、お酒、外食も入れています。子どもの学校給食も、国の分け方では外食の1つです。

一方で、洗剤やティッシュは「家具・家事用品」で、食料には入りません。人に贈るお菓子や手土産も、家計調査では食料ではなく「交際費」に数えます。

食費に入れるものと入れないものを2つに分けた図。食費に入れるのは、スーパーの食材・お惣菜・お菓子・お酒と、外食・出前・持ち帰り。食費に入れないのは、洗剤やティッシュなどの日用品と、手土産や贈り物

家計簿の食費も、図のように国の「食料」と同じ範囲にしておくと、迷う場面が減ります。あとで国の平均と比べるときも、同じ物差しで比べられます。

範囲は、国と同じでなくても構いません。大事なのは、一度決めた範囲を毎月そろえることです。ほかの支出の置き場は、項目の決め方の記事にまとめています。

食費の中を、2〜3つに分けてつける

食費を1つの合計だけでつけていると、増えたときに、どこが増えたのかが分かりません。食費の中を「内訳」として2〜3つに分けておくと、合計と内訳の両方で比べられます。

分け方の例です。どれも、見直すときに手の打ち方が違うものを分けています。

  • 食材:スーパーなどで買う食材、お惣菜やお弁当、飲み物
  • 外食:お店での食事、喫茶店、出前や持ち帰り、会社の食堂
  • お菓子・お酒:ついで買いが気になるなら、食材から分ける

家計調査は、食料を穀類・肉類・菓子類・調理食品・外食などの細かい内訳に分けています。家計簿でそこまで細かくする必要はなく、比べたときに手が打てる単位で分ければ十分です。

内訳を増やすほど、つける手間も増えます。最初は「食材」と「外食」の2つで始め、気になるものが出てきたら分けるくらいがちょうどよいです。

食費のつけ方の手順

用意するのは、直近1か月分のレシートか、カードと口座の明細です。紙でも表計算でも、どの家計簿でも同じ手順でつけられます。

ステップ1食費に入れるもの・入れないものを書く5分

家計簿の最初のページやメモに、食費の範囲を1行ずつ書いておきます。全部を書く必要はなく、迷いやすいものだけで構いません。

  • お菓子・飲み物・お酒は、食費
  • 友人との食事は、自分の分だけ食費
  • 洗剤やティッシュは、同じレシートでも日用品
  • 手土産やお中元のお菓子は、食費ではなくその他

ステップ2食費の内訳を2〜3つ決める3分

上の例のように、「食材」と「外食」から始めます。お菓子やお酒、コンビニでのついで買いが気になるなら、それを3つめの内訳にします。

ステップ3買った日に、内訳ごとの金額を書く1分

レシート1枚を、内訳ごとの金額に分けて書きます。食材と洗剤が同じレシートなら、洗剤の分だけ抜き出して日用品に書き、残りを食費にします。

品目まで1つずつ書く必要はありません。内訳ごとの金額が合っていれば、月ごとに比べるには足ります。日用品が少額なら食費にまとめると決めても構いませんが、その決め方を毎月そろえます。

ステップ4月末に、内訳ごとの合計を出す5分

月末に、食費の合計と、内訳ごとの合計を出します。カードで払った分は、引き落とされた月ではなく、使った月の食費に入れます。ずれの追い方は、カード払いの記事に書いています。

ステップ5先月・先々月と、内訳ごとに並べる5分

合計だけでなく、内訳ごとに先月・先々月と並べます。合計が増えていたら、どの内訳が増えたのかを見ます。月1回の見直しでも、食費はこの並べ方で見ると、次に何をするかを決めやすくなります。

2か月の比べ方の例

食費を3つの内訳に分けて2か月を比べた例の図。8月は食材48,000円・外食12,000円・お菓子とお酒6,000円で合計66,000円。9月は食材48,000円・外食20,000円・お菓子とお酒6,000円で合計74,000円。増えた8,000円はすべて外食。金額は例

図は、食費を3つの内訳に分けてつけた家計の例です。合計だけを見ると、9月は8月より8,000円増えています。

内訳を並べると、食材とお菓子・お酒は変わらず、外食だけが8,000円増えたと分かります。見直すなら、ふだんの買い物ではなく、外食の回数や行き先だと的が絞れます。

外食は、金額と一緒に回数も数えておくと、回数が増えたのか、1回あたりが高くなったのかも分かります。どちらかが分かれば、次の月に変えることを1つに決めやすくなります。

月ごとに比べるときに、ぶれを除く

食費は、同じように暮らしていても、月によって数字がぶれます。ぶれの理由を知っておくと、増えたように見えただけの月を、使いすぎと取り違えません。

月の日数が違う

うるう年でない2月は28日、3月は31日です。1日に使う額が同じ2,000円でも、2月は56,000円、3月は62,000円になります。

日数の違う月を比べるなら、食費の合計を日数で割った「1日あたり」でも見ておきます。1日あたりが変わっていなければ、使い方は変わっていないと分かります。

まとめ買いした月

お米や飲み物を箱でまとめて買った月は、その月だけ食費が増え、翌月は減ります。まとめ買いでも、買った日に、買った月の食費として書くことは変わりません。

比べるときは、1か月ずつではなく、直近3か月の合計や平均で見ると、まとめ買いのぶれがならされます。まとめ買いの行に印を付けておくと、あとで見分けやすくなります。

行事や来客があった月

年末年始やお盆、誕生日、来客があった月は、食費が増えるのが自然です。こうした月は、前の月ではなく、去年の同じ月と比べると、比べる相手がそろいます。

値上がりがあった

去年の同じ月と比べるときは、値上がりの分も差に入ります。家計調査の2025年の結果でも、二人以上の世帯の食料は前の年より5.5%増えましたが、物価の上がり分を除くと1.2%の減少でした。

買う量が同じでも、値上がりすれば食費は増えます。増えた月は、まとめ買いや外食の回数など、自分で変えたことがあったかを先に見ると、値上がりの分と分けて考えられます。

家族の人数や暮らし方が変わった

子どもが生まれた、進学した、家で働く日が増えたなど、暮らし方が変わると、食費の水準そのものが変わります。変わった月をメモしておき、その前と後は分けて比べます。

国の平均と比べるとき

家計調査の2025年の結果では、二人以上の世帯の食料は1か月平均94,895円で、そのうち外食は16,563円でした。単身世帯の食料は、1か月平均49,321円です。

この平均は、二人以上の世帯では平均の人数が2.87人、世帯主の平均年齢が60.7歳の家計の数字です。単身世帯の平均年齢も58.6歳で、人数や年齢が違えば、食費の額も変わります。

平均と比べるなら、自分の食費の範囲を国の「食料」にそろえてからにします。外食やお酒を別の項目にしている場合や、日用品を食費に入れている場合は、そのままでは比べられません。

消費支出に占める食料の割合は「エンゲル係数」と呼ばれ、二人以上の世帯の2025年の値は28.6%でした。これは実際の平均の割合で、家計調査は「何%に収めるべきか」という目安は示していません。

迷いやすい場面

外食と、人と一緒の食事

家族で行った外食は、食費の「外食」に書きます。友人や職場の人との食事は、自分の分だけを外食にし、おごった分は食費とは別にすると、食費の比べ方がぶれません。

家計調査でも、人に贈るものやもてなしのための支出は、食料ではなく交際費に数えます。旅行先の食事の置き場は、項目の決め方の記事で例を挙げています。

持ち帰りと、お惣菜

家計調査では、お店が作った料理は、出前・宅配・持ち帰りのどれでも「外食」です。スーパーやコンビニのお弁当やお惣菜は、外食ではなく「調理食品」として食料に入ります。

家計簿で同じ分け方にするかは自由です。「家で食べるために買ったものは食材、お店に頼んだものは外食」のように、自分で見分けやすい線を決めて、毎回そろえます。

会社の昼食と、子どもの給食費

会社の食堂での食事代は、家計調査では外食です。昼食代をこづかいから出しているなら、食費には入れず、こづかいとして渡した額だけを書きます。

子どもの学校給食費は、家計調査では食料の外食に入ります。家計簿では教育に入れても構いませんが、国の平均と比べるときは、食費に足してから比べます。

ポイントや返礼品で手に入れた食べ物

ポイントで払った分の書き方は、電子マネーの記事の決め方にそろえます。どちらの書き方でも、食費の側は毎月同じ扱いにしておくと、月ごとの比べ方がぶれません。

ふるさと納税の返礼品で届いた食べ物は、食費には書きません。お金を払ったのは寄付をしたときなので、そのときにその他か特別費として書きます。

よくある質問

Q食費と日用品を分けないとだめですか

分けなくても家計簿はつけられます。ただ、食費を月ごとに比べたり、国の平均と比べたりするなら、洗剤などの日用品は分けたほうが数字がぶれません。

分けるのが手間なら、項目の名前を「食費・日用品」にして、まとめてつける方法もあります。その場合は、国の平均とはそのまま比べられないことを覚えておきます。

Q外食は食費に入れない、という説明を見ました

入れるかどうかに決まりはありません。国の家計調査は外食を食料に入れていますが、家計簿で「外食」を別の項目にしても構いません。別にするなら、食費と外食を足した額も、比べるときに見ておきます。

Qお菓子やジュースは食費ですか

家計調査では、お菓子も飲み物も食料です。ついで買いが気になるなら、食費の中に「お菓子・お酒」の内訳を作ると、増え方が見えます。

Q食費だけ家計簿をつけてもいいですか

食費だけでも、月ごとの比べ方は同じです。毎日のように出る支出なので、ここから始めて、慣れてからほかの項目を足していく方法もあります。

Q食費はどれくらい細かく分ければいいですか

比べたときに、次に何をするかが決められる細かさで十分です。肉や野菜まで分けても、見直しで使わないなら、つける手間が増えるだけです。

Q食費の予算はどう決めますか

まずは直近3か月の食費の平均を出し、それを1か月の予算の出発点にします。月の予算をその月の週の数で割っておくと、月の途中で使いすぎに気づけます。

まとめ

  • 食費に入れるもの・入れないものを先に決め、毎月そろえる
  • 国の家計調査の「食料」は、お菓子・飲み物・お酒・外食まで入り、日用品と贈り物は入らない
  • 食費の中を「食材」「外食」など2〜3つに分けてつける
  • 月末に内訳ごとの合計を出し、先月・先々月と並べる
  • 日数の違い・まとめ買い・行事の月は、1日あたり・3か月・去年の同じ月で比べる
  • 国の平均と比べるのは、範囲をそろえてから

食費を内訳に分けておけば、増えた月にどこが増えたのかがすぐに分かります。見直す先が決まれば、食費の全部を我慢しなくて済みます。

この記事で参照した公的情報

  1. 家計調査報告 2025年平均結果の概要(食料・外食・エンゲル係数・単身世帯の食料)
    窓口
    総務省統計局
    確認日
    確認先
    https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2025.pdf
  2. 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(食料・外食・調理食品・交際費)
    窓口
    総務省統計局
    確認日
    確認先
    https://www.stat.go.jp/data/kakei/kou2025/zuhyou/kouh2025.xlsx
  3. 家計調査 用語の解説(エンゲル係数)
    窓口
    総務省統計局
    確認日
    確認先
    https://www.stat.go.jp/data/kakei/kaisetsu.html

この記事を書いているのは

Mirai Kanaiは、家計を見えるようにすることを目的とした個人向けの家計簿サービスです。運営するMove for People株式会社は、家計が見えていないことが、使える制度を逃したり、対処が遅れたりする原因になっていると考えています。

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