日用品は月いくら?|家計簿に入れるものを決めてから、国の平均や先月と比べる

日用品は、1回の買い物は数百円でも、洗剤やティッシュ、シャンプーと毎月のように出ていきます。ほかの家がいくら使っているのか、自分の家は多いのか少ないのかが気になる項目です。
ただ、日用品にどこまで入れるかは、家によって違います。この記事では、国の家計調査の分け方をもとに日用品に入れるものを決め、2025年の平均と比べ、月ごとのぶれを見分けるまでの手順を書きます。
日用品が月にいくらなら普通なのか、目安が分かりません。化粧品や薬も日用品に入れていいのかも迷います。
日用品に入れるものを、先に決める
総務省の家計調査には、「日用品」という名前の項目はありません。いちばん近いのは、家具・家事用品の中の「家事用消耗品」です。ティッシュやトイレットペーパー、台所・住居用と洗濯用の洗剤、柔軟仕上剤、ポリ袋やラップが入ります。
殺虫剤や防虫剤、芳香剤、ウェットティッシュ、ペーパータオル、漂白剤、割りばしも家事用消耗品です。家事に使って、使えばなくなるものがここにまとまっています。
一方で、同じ店で一緒に買うものでも、家計調査では置き場が違うものがあります。家計簿で日用品にまとめるかどうかは、この置き場を知ったうえで決めます。

図のように、シャンプーや歯ブラシ、歯磨き、石けん、化粧品は「理美容用品」で、その他の消費支出に入ります。紙おむつやマスク、生理用品、ばんそうこう、入浴剤は「保健医療用品・器具」です。
ペットフードやペット用品、文房具、電池は「教養娯楽用品」に入ります。食器や鍋、タオル、掃除用具、電球のように長く使うものは、消耗品ではなく「家事雑貨」です。
範囲の決め方の例
家計簿の日用品は、国と同じ範囲でなくても構いません。次の3つのどれかに決め、毎月そろえます。
- 狭く取る:紙・洗剤・袋など、家事用消耗品だけ。国の平均とそのまま比べられる
- 体の消耗品まで入れる:シャンプー・歯ブラシ・歯磨き・石けんを足す。ドラッグストアのレシートを分けずに済む
- 広く取る:化粧品・薬・おむつ・ペット用品まで入れる。額が大きく動くものは、日用品の中で別の内訳にする
化粧品やおむつ、ペット用品は、家によって額の差が大きいものです。広く取るなら、日用品の中に「化粧品」などの内訳を作っておくと、増えた月にどこが増えたのかが分かります。ほかの支出の置き場は、項目の決め方の記事にまとめています。
日用品は月いくらか(2025年の国の平均)
家計調査の2025年の結果では、二人以上の世帯の家事用消耗品は1か月平均3,785円でした。理美容用品は5,234円、保健医療用品・器具は2,922円です。
一人暮らしにあたる単身世帯では、家事用消耗品が1か月平均1,589円、理美容用品が2,820円、保健医療用品・器具が1,415円でした。どれも、人に贈った分を除いた、世帯で使った分の額です。
世帯の人数ごとの平均

二人以上の世帯を人数ごとに分けた表では、図のように、人数が増えるほど家事用消耗品も増えます。ただ、2人から4人へ人数が2倍になっても、額は3,206円から4,517円で、1.4倍ほどです。図の単身世帯は、二人以上の世帯とは別の集計の数字です。
理美容用品も同じ表で、2人は4,364円、3人は5,540円、4人は6,451円、5人は6,693円でした。シャンプーまで日用品に入れているなら、家事用消耗品と足した額が比べる相手になります。
食器や鍋、タオル、掃除用具などの家事雑貨まで入れているなら、その額も足します。同じ表の家事雑貨は、2人は1,933円、3人は2,626円、4人は2,952円、5人は3,186円でした。単身世帯は1,330円です。
一人暮らしの男女別
単身世帯を男女に分けると、家事用消耗品は男性1,308円、女性1,832円です。理美容用品は男性1,164円、女性4,256円で、化粧品を含むこちらの差のほうが大きく出ています。
ただし、単身世帯の集計は646世帯分で、二人以上の世帯の7,261世帯分より少なく、年齢や男女で分けるほど数字はぶれやすくなります。平均年齢も58.6歳なので、若い一人暮らしの参考にするときは幅を持って見ます。
「家具・家事用品」の額は、日用品の額ではない
家計調査の「家具・家事用品」は、二人以上の世帯で1か月平均12,869円です。これには家電や家具、寝具、食器や鍋も入っていて、日用品だけの額ではありません。
日用品と比べるなら、中の「家事用消耗品」の額を使います。ほかの記事で見かける日用品の平均の額が大きいときは、どの範囲の数字なのかを確かめてから比べます。
平均より多いか少ないかより、自分の家の先月や去年と比べたほうが、次に何をするかが決まります。平均は、日用品の範囲をそろえたうえで、参考に見るくらいで十分です。
日用品のつけ方の手順
用意するのは、直近1か月分のレシートか、カードと口座の明細です。紙でも表計算でも、どの家計簿でも同じ手順でつけられます。
ステップ1日用品に入れるもの・入れないものを書く5分
家計簿の最初のページやメモに、日用品の範囲を書いておきます。迷いやすいものだけで構いません。下は、「体の消耗品まで入れる」範囲にした場合の例です。
- 洗剤・ティッシュ・ラップ・ごみ袋は、日用品
- シャンプー・歯ブラシ・歯磨き・石けんも、日用品
- 化粧品は、日用品に入れず「美容」かその他
- 薬・マスク・おむつは、医療
- ペット用品は、楽しみ
ステップ2買った日に、日用品の分を分けて書く1分
食料品と洗剤が同じレシートなら、洗剤の分だけ抜き出して日用品に書きます。分け方は食費の記事のステップ3と同じで、レシートの軽減税率の印が目安になります。
ネット通販で日用品をまとめて買ったときも、買った日に、その月の日用品として書きます。カードで払った分は、引き落とされた月ではなく、使った月に入れます。
ステップ3月末に合計を出し、3か月の平均も出す5分
月末に、日用品の合計を出します。内訳を作っているなら、内訳ごとの合計も出します。
日用品は、まとめ買いで月ごとの額が大きく動きます。1か月の額に加えて、今月を含む直近3か月の平均も出しておくと、ならした額が分かります。
ステップ4先月・去年の同じ月と並べる5分
ステップ3で出した直近3か月の平均を、その前の3か月の平均や、去年の同じ3か月の平均と並べます。月1回の見直しで、日用品は増えたか減ったかの向きだけを見れば足ります。
まとめ買いの月は、3か月でならして見る
日用品は、洗剤の詰め替えやトイレットペーパーを多めに買った月に増え、次の月から減ります。1か月ずつ見ると、使い方は変わっていないのに、使いすぎたように見えます。

図は、日用品の3か月の例です。8月だけを見ると9,000円で多く見えますが、7月から9月の平均は4,800円です。まとめ買いの行に印を付けておくと、あとで見分けやすくなります。
値上がりの分も、差に入る
去年と比べるときは、値上がりの分も差に入ります。家計調査の2025年平均結果の概要では、二人以上の世帯の家事用消耗品は前の年より名目で1.9%増え、物価の上がり分を除くと1.7%の減少でした。
この率は人に贈った分も含めた額で出したもので、上の3,785円とは集計の仕方が少し違います。買う量が同じでも、値段が上がれば日用品の額は増えます。増えたときは、まとめ買いや、範囲に入れるものを変えていないかを先に見ると、値上がりの分と分けて考えられます。
暮らしが変わった月
子どもが生まれておむつを買い始めた、ペットを迎えた、家族が独立したなど、暮らしが変わると日用品の水準そのものが変わります。変わった月をメモしておき、その前と後は分けて比べます。
日用品が多いと感じたときに見るところ
日用品が多いと感じたら、まず範囲を見ます。化粧品や薬、おむつ、ペット用品、家電の小物まで入っていれば、平均の家事用消耗品より多くなるのは自然です。
範囲をそろえても多いなら、次の3つを見ます。どれもレシートや明細で確かめられます。
- 買う回数:同じ月に何回買い足しているか。切らしてから近くの店で買う回数が多くないか
- 1回あたりの額:日用品を買いに行ったついでに、予定に無かったものを買っていないか
- 家にある量:同じものの買い置きが、使い切れないほど増えていないか
回数が多いのか、1回あたりが高いのかが分かれば、次の月に変えることを1つに決めやすくなります。食費と同じ店で買う家は、食費の内訳の分け方と並べて見ると、どちらが増えたのかを取り違えません。
迷いやすい場面
化粧品やスキンケア
化粧水や乳液、ファンデーションは、家計調査ではシャンプーと同じ理美容用品です。日用品に入れても構いませんが、額が大きいなら、日用品の中の内訳か、「美容」の項目に分けます。
美容院の代金は、家計調査では理美容サービスで、品物の理美容用品とは別です。美容院と化粧品をまとめて「美容」にするかは、見直したいものに合わせて決めます。
薬・マスク・紙おむつ
薬は家計調査では医薬品、マスクや紙おむつ、生理用品は保健医療用品・器具で、どれも保健医療に入ります。家計簿でも医療にまとめると、病院の窓口で払った分と一緒に見られます。
紙おむつは、使う時期だけ大きく出る支出です。日用品に入れるなら、おむつだけ別の内訳にしておくと、使わなくなったときの変化も見えます。
ペット用品・文房具・電池
ペットフードやペット用品、文房具、電池は、家計調査では教養娯楽用品です。家計簿でも楽しみの項目に入れるか、日用品に入れるかを決めてそろえます。ペットにかかるお金が多いなら、「ペット」の項目を1つ作ると、フードや病院代をまとめて追えます。
鍋やタオルなど、長く使うもの
食器や鍋、タオル、掃除用具のように長く使うものは、家計調査では家事雑貨です。日用品にまとめても構いませんが、値の張る鍋や家電は、年に1回の支出として特別費の表に入れると、月ごとの日用品の比べ方がぶれません。
市町村の指定ごみ袋
店で買うポリ袋は家事用消耗品ですが、市町村の指定ごみ袋は、家計調査ではごみ処理の手数料として家事サービスに入ります。家計簿では日用品にまとめて構いません。国の平均と比べるときだけ、指定ごみ袋の分は家事用消耗品に含まれていないことを覚えておきます。
二人暮らしで、共有と自分用が混ざる
二人で暮らすなら、洗剤やトイレットペーパーのように共有するものと、化粧品のように自分だけが使うものを分けておきます。共有の分は、二人で共有する支出として出し合います。
どちらが買っても、共有の日用品は同じ項目に書くと、月ごとの額がぶれません。立て替えた分は、月に1回まとめて精算します。
よくある質問
Q日用品と雑貨はどう違いますか
家計調査では、使えばなくなる洗剤や紙は家事用消耗品、食器や鍋、タオル、掃除用具のように何度も使うものは家事雑貨に分けています。家計簿では、どちらも日用品にまとめて構いません。
Q日用品費が月3,000円や5,000円なのは少ないですか
範囲によります。二人以上の世帯の家事用消耗品の平均は3,785円なので、洗剤や紙だけなら近い額です。シャンプーや化粧品まで入れているなら、理美容用品の平均と足した額と比べます。
Q食費と日用品をまとめて予算にしてもいいですか
まとめても構いません。同じ店で買うことが多いなら、「食費・日用品」の1つにしたほうがつけやすいこともあります。その場合、国の平均とは食料と家事用消耗品を足した額で比べます。
Q日用品の予算はどう決めますか
直近3か月の日用品の平均を、1か月の予算の出発点にします。まとめ買いがある家は、1か月ごとではなく、3か月の合計で予算に収まっているかを見ます。
Q大学生の日用品費の平均はありますか
家計調査は、学生の一人暮らしを調べる対象から外しています。この記事の単身世帯の数字は、学生ではない一人暮らしの平均です。大学生の家計のつけ方は、大学生の家計簿の記事で扱っています。
まとめ
- 家計調査に「日用品」は無く、近いのは家事用消耗品(紙・洗剤・袋など)
- シャンプーや化粧品は理美容用品、薬やおむつは保健医療、ペット用品は教養娯楽
- 日用品に入れる範囲を先に決め、毎月そろえる
- 2025年の家事用消耗品は、二人以上の世帯で月3,785円、単身世帯で月1,589円
- まとめ買いの月は、3か月の平均でならして見る
- 平均と比べるのは、範囲をそろえてから
日用品に入れるものを決めておけば、つけるたびに迷わなくなります。3か月でならして見れば、まとめ買いの月に慌てずに済みます。
この記事で参照した公的情報
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(家事用消耗品・家事雑貨・理美容用品・保健医療用品・器具・教養娯楽用品・家事サービス)
- 家計調査 家計収支編 2025年 詳細結果表 二人以上の世帯 第1-1表・第3-1表(世帯人員別)
- 家計調査 家計収支編 2025年 詳細結果表 単身世帯 第1表・第2表(男女別)
- 家計調査報告 2025年平均結果の概要(家具・家事用品と家事用消耗品の増減率)
- 家計調査 用語の解説(用途分類と品目分類・調べる世帯から学生の単身世帯を除くこと)
- 窓口
- 総務省統計局
- 確認日
- 確認先
- https://www.stat.go.jp/data/kakei/kaisetsu.html