電子マネーのチャージは家計簿にどう書く?|チャージは移動、数えるのは使ったときの1回

家計の見える化

電子マネーにチャージした日に、家計簿へ支出としてつけていませんか。そのまま買い物の分もつけると、同じお金を2回数えることになり、家計簿の支出が実際より多くなります。

チャージは、お金の置き場所が口座や財布から電子マネーに変わっただけです。数えるのは、お店で使ったときの1回だけにすると、支出が正しくそろいます。

電子マネーを使うようになってから、家計簿の支出が急に増えました。使いすぎた覚えはないのですが。

チャージは移動、買い物が支出

電子マネーの多くは、先にお金を払って残高を入れておき、その残高で支払う仕組みです。法律では「前払式支払手段」と呼ばれ、払った金額に応じた価値が記録されるものとされています。

電子マネーのお金の流れの図。銀行口座から電子マネーへのチャージは移動なので数えず、電子マネーでお店で買い物をしたときに支出として数える。数えるのは使ったときの1回だけ

図のように、チャージした時点では、お金は減っていません。口座の残高が減った分だけ、電子マネーの残高が増えています。国の家計調査でも、電子マネーは現金と同じ払い方の1つとして扱い、チャージは収入にも支出にも影響しないものとしています。

お金が外に出ていくのは、お店で使ったときです。家計簿の支出は、このときに、買ったものの項目でつけます。

チャージと買い物の書き方

用意するのは、使っている電子マネーの利用履歴です。多くはアプリや会員ページで見られます。

ステップ1電子マネーを「財布」の1つとして持つ3分

家計簿に、現金の財布や銀行口座と並べて、電子マネーを1つの置き場所として作ります。紙の家計簿なら、残高を書く欄を1つ足すだけです。

ステップ2チャージは「移動」として書く1分

チャージしたら、支出ではなく「口座から電子マネーへ移した」と書きます。移動の欄が無い家計簿なら、支出の項目とは別に「チャージ」の行を作り、合計には入れません。

現金でチャージしたときは「財布から電子マネーへ移した」と書き、財布の残高を同じ額だけ減らします。カードからチャージしたときは、チャージした日に「カードから電子マネーへ移した」と書きます。口座からお金が出るのはカードの引き落とし日ですが、その日にも支出としてはつけません。

ステップ3使ったときに、項目を決めて支出に書く1分

お店で使ったら、利用履歴やレシートを見て、食費や日用品など買ったものの項目で支出に書きます。毎回つけるのが大変なら、週に1回、利用履歴からまとめて書き写します。

ステップ4月末に、電子マネーの残高を照らし合わせる3分

月末に、「月初の残高+チャージした額−使った額」を計算し、アプリの残高と比べます。合わなければ、利用履歴の中に家計簿につけていないものがあります。

電子マネーの1か月の記入例の図。9月1日の残高800円に口座から5,000円をチャージし、これは移動として支出に数えない。コンビニ420円、スーパー1,280円、ドラッグストア598円、電車とバスの合計1,860円を支出につけ、支出の合計は4,158円。800円+5,000円−4,158円=1,642円がアプリの残高と合う。チャージも支出にすると9,158円になる

図の例では、月の支出は4,158円です。チャージの5,000円も支出に入れてしまうと9,158円になり、実際の倍以上に見えてしまいます。

迷いやすい4つの場面

クレジットカードからチャージしている

カードからチャージした場合も、チャージは移動です。家計簿の支出は、電子マネーで使ったときにつけ、カードの請求は引き落とし予定額の1行で追うと、二重になりません。

自動でチャージされる

残高が減ると自動でチャージされる設定では、チャージの回数が増えます。チャージを1回ずつ書かなくても、利用履歴やカードの明細にチャージの合計が出るので、月末にまとめて1行の移動として書けます。

自動のチャージのための項目は作りません。電車に乗った分は交通費、お店で使った分は買ったものの項目と、使ったときの項目に入れます。

チャージしないで使う払い方

スマホの決済には、チャージせずに、登録したカードや口座から払うものもあります。カードから後で払う形ならクレジットカードと同じく使った日につけ、口座からすぐ引かれる形なら現金と同じく使った日につけます。

どちらも、チャージの行は出てきません。自分の払い方がどちらなのかは、アプリの支払い方法の設定で確かめてください。

ポイントで払った・ポイントが付いた

ポイントで払った分も、使ったものの項目でつけるか、ポイントの分は支出に入れないかを最初に決めます。どちらでも構いませんが、毎月同じ扱いにそろえることが大事です。ポイントが付いただけのときは、何も書きません。

国の家計調査では、ポイントは、使った時点で使った分だけの収入として扱っています。1,000円の買い物に300円分のポイントを使ったら、支出に1,000円、収入に300円と書く形です。家計簿でも同じようにすると、買ったものの値段がそのまま残ります。

月1回の見直しは、使った日の記録で

チャージの記録は、見直しには使いません。月1回の見直しで直近3か月を並べるときは、使ったときにつけた支出の記録を使います。

チャージは、まとめて入れた月に大きくなります。チャージの額で比べると、使い方が変わっていなくても増えたように見えるので、比べる意味が薄れます。

よくある質問

Qチャージした日に支出としてつけるのは間違いですか

間違いではありません。使い道を細かく見ないと決めているなら、チャージを支出とする方法もあります。その場合は、電子マネーで使った分は家計簿につけず、二重にならないようにします。

1つのお店でしか使えないプリペイドカードは、チャージした時点で使い道がほぼ決まります。国の家計調査でも、買える品物が限られる商品券やプリペイドカードは、買ったときに記入し、使ったときには記入しない扱いです。

Q交通機関で使った分も、1回ずつつけますか

回数が多いなら、月末に利用履歴から合計して1行でつけても構いません。項目は、交通費や通勤費など決めた置き場にそろえます。

Q月末にチャージした分が余りました

余った残高は、財布に残った小銭と同じく、翌月に持ち越します。見直しで比べるのは使った額なので、残高が多い月があっても困りません。

Q立て替えた交通費を、あとで現金で返してもらいました

自分の電子マネーで払った分は、いったん交通費としてつけます。返してもらったら、その額を交通費から引くか、収入として書くかを決めて、毎回同じにそろえます。

Q電子マネーが複数あるときは

電子マネーごとに、置き場所を1つずつ作ります。残高を合わせるときも、1つずつ比べたほうが、合わないものを見つけやすくなります。

まとめ

  • チャージは、お金の置き場所が変わっただけの移動
  • 数えるのは、お店で使ったときの1回だけ
  • 電子マネーを財布の1つとして持ち、月末に残高を照らし合わせる
  • 月末に「月初の残高+チャージ−使った額」でアプリの残高と合わせる
  • カードからのチャージも移動で、カードの請求は予定額の1行で追う
  • 自動のチャージも移動。チャージしない払い方は、使った日につける
  • ポイントの扱いは、最初に決めて毎月そろえる

チャージを移動として分けておけば、家計簿の支出が実際の使い方とそろいます。電子マネーを使っても、見直しがぶれなくなります。

この記事で参照した公的情報

  1. 資金決済に関する法律 第3条(前払式支払手段)
    窓口
    e-Gov法令検索(デジタル庁)
    確認日
    確認先
    https://laws.e-gov.go.jp/law/421AC0000000059
  2. 家計調査 家計簿の記入のしかた(第24.2版)(電子マネー・デビットカード・限定された商品券)
    窓口
    総務省統計局
    確認日
    確認先
    https://www.stat.go.jp/data/kakei/pdf/24form3.pdf
  3. 家計調査に関するQ&A(F-9 ポイントの扱い・F-10 電子マネーのチャージの扱い)
    窓口
    総務省統計局
    確認日
    確認先
    https://www.stat.go.jp/data/kakei/qa-1.html

この記事を書いているのは

Mirai Kanaiは、家計を見えるようにすることを目的とした個人向けの家計簿サービスです。運営するMove for People株式会社は、家計が見えていないことが、使える制度を逃したり、対処が遅れたりする原因になっていると考えています。

Mirai Kanaiを見てみる

この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。特定の金融商品の推奨や、個別の投資判断に関する助言を行うものではありません。公的制度の要件・金額は変更される場合があり、自治体によって異なります。実際のご利用にあたっては、必ず公式の窓口でご確認ください。