通信費の平均と家計簿での書き方|端末代や一緒に払った分を分けて、明細で比べる

支出の見直し

通信費の平均が気になって調べると、サイトによって1万円だったり2万円だったりと、数字がばらばらです。これは、スマホだけか、ネット回線も入れるか、端末の代金も入れるかで、数えている範囲が違うからです。

自分の通信費も同じで、携帯料金の請求には、通信料のほかに端末の分割代金や、一緒に払ったほかのサービスが入っていることがあります。この記事では、国の平均を範囲ごとに見たうえで、請求を行ごとに分けて家計簿に書き、平均や先月と比べる手順をまとめます。

毎月のスマホ代が平均より高いのか分からず、見直すべきか迷います。請求の合計だけを見ていて、何にいくら払っているのかもよく分かっていません。

通信費の平均は、世帯の人数で変わる

総務省の家計調査の2025年の結果では、家計の「通信」は、1か月あたり単身世帯で6,403円、2人世帯で10,101円、4人世帯で13,328円でした。人数が増えるほど、通信の額も高くなっています。

世帯の人数別の通信の1か月の平均の図。2025年の家計調査の総世帯で、1人6,403円、2人10,101円、3人12,438円、4人13,328円、5人14,322円、6人以上17,063円。ネット回線の料金はこの通信に入っていない

この平均は、その世帯の人数の家計を全部まとめた数字です。単身世帯の平均年齢は58.6歳で、2人世帯の世帯主の平均年齢は68.5歳と、若い世帯ばかりではありません。単身世帯のうち34歳以下(平均27.4歳)の通信は6,400円でした。

なお、家計調査は学生の一人暮らしを調べる対象から外しています。大学生の一人暮らしの通信費は、この平均には入っていないので、大学生の家計簿の記事もあわせて見てください。

もう1つ気をつけたいのは、この「通信」にはネット回線の料金が入っていないことです。家計調査では、ネット回線やプロバイダの料金は「インターネット接続料」として、通信ではなく教養娯楽に数えています。タブレットの回線や、持ち歩き用のルーターの料金も同じです。

スマホ代とネット代に分けた平均

家計調査の2025年の1年間の支出を、12で割って1か月あたりにし、100円単位に丸めました。二人以上の世帯では、スマホや携帯電話の通信料が約9,100円、インターネット接続料が約3,000円、固定電話の通信料が約1,100円です。

単身世帯では、スマホや携帯電話の通信料が約4,500円、インターネット接続料が約1,800円、固定電話の通信料が約800円です。どれも、ネット回線や固定電話を契約していない世帯も含めた、1世帯当たりの平均です。

国は、固定電話とスマホの通信料、ネット回線、テレビの受信料を合わせた「情報通信関係費」も出しています。端末などの機器の代金は入りません。2025年の1か月あたりは、単身世帯で8,661円、2人世帯で13,746円、4人世帯で16,644円でした。

平均と比べる前に、範囲をそろえる

家計調査の「通信」に入るのは、スマホや固定電話の通信料と、郵便料、宅配便や引っ越しの運送料、スマホ本体などの通信機器です。自分の家計簿の通信費と比べるなら、入れているものをこの範囲に近づけてからにします。

家計調査の通信に入るものと入らないものを分けた図。入るのは、スマホや固定電話の通信料と、郵便や宅配便の料金。入らないのは、教養娯楽に入るネット回線やプロバイダの料金と、借入金の返済として別に数える端末の分割払い

入らないものの1つめは、ネット回線の料金です。ネット代まで含めた自分の通信費と比べるなら、国の「通信」ではなく、ネット回線やテレビの受信料まで入り、機器の代金は入らない「情報通信関係費」のほうが近くなります。

2つめは、端末の分割代金です。家計調査は、スマホ本体を買った月に代金の全額を支出として数えます。分割で毎月払う代金は、カードの分割払いと同じく借入金の返済として、支出とは別に数えています。

そのため、毎月の請求に端末の分割代金が入っていると、平均より高く見えます。平均と比べるときは、通信料の部分だけを取り出して比べます。

平均より高いか安いかより、先月や去年の自分と比べたほうが、次に何をするかが決まります。平均は、範囲をそろえたうえで参考に見るくらいで十分です。

携帯料金の請求を、行ごとに分けて書く手順

用意するのは、家族全員のスマホと、ネット回線の直近1か月分の請求の明細です。紙の家計簿でも表計算でも、同じ手順で書けます。

ステップ1通信の契約を書き出す10分

家族のスマホの回線、ネット回線、プロバイダ、持ち歩き用のルーターなど、通信にかかる契約を1行ずつ書き出します。回線とプロバイダを別々に払っているなら、2行に分けます。

それぞれの横に、口座から落ちるのか、どのカードで払っているのかも書いておきます。書き出し方は、固定費の一覧を作る手順と同じです。

ステップ2請求の明細を開く5分

郵送の請求書や口座の記録には、合計の額しか出ないことがあります。契約先の会員ページなどで、請求の内訳まで開きます。

内訳を開くと、基本料やデータの料金、通話料、オプションのほかに、端末の分割代金や、携帯料金と一緒に払ったサービスの代金が別の行で並んでいることがあります。この行を見落とすと、通信料が高いのか、ほかの支払いが多いのかを見分けられません。

ステップ3行を3つに分けて家計簿に書く5分

明細の行を、次の3つに分けて書きます。通信料と端末代は「通信費」の中の内訳にしておくと、合計と内訳の両方で比べられます。一緒に払ったものは、通信費から外します。

  • 通信料:基本料、データ、通話料、オプション。平均と比べるのはここ
  • 端末代:スマホ本体の分割代金
  • 一緒に払ったもの:動画や音楽の月額、アプリの課金など。使い道の項目に書く

一緒に払ったものは、通信ではなく、動画なら楽しみのように使い道の項目に移します。何が携帯料金と一緒に払われているかは、サブスクの支払いの経路で探し方をまとめています。

携帯料金の請求1か月分を家計簿に分けて書いた例の図。請求の合計10,100円のうち、基本料とデータ・通話料・オプションの5,410円を通信費の通信料、端末の分割代金2,500円を通信費の端末代、動画の月額とアプリの課金の2,190円を楽しみに書く。平均と比べるのは通信料の5,410円。金額は例

図は、1回線の請求を分けた例です。請求の合計は10,100円ですが、平均と比べる通信料は5,410円で、残りは端末の代金と、楽しみに使ったお金でした。

ステップ4先月と、通信料の内訳で比べる3分

月末に、通信料と端末代を足した通信費の合計を出し、先月と並べます。合計が増えていたら、通信料と端末代のどちらが増えたのかを見ます。

一緒に払ったものは通信費から外しているので、増えたかどうかは、移した先の楽しみなどの項目のほうで見ます。携帯料金の請求の合計が増えたときも、通信費と楽しみのどちらが増えたのかで分けて見られます。

家族の回線がいくつもあるなら、回線ごとに行を分けておくと、誰の分が増えたのかも分かります。月1回の見直しでも、通信費はこの並べ方で見ると、次にすることを決めやすくなります。

端末の分割代金は、どう書くか

端末の分割代金は、毎月の請求と一緒に払っているなら、通信費の中の「端末代」として毎月書くのが分かりやすい書き方です。項目の決め方の記事でも、分割代金は料金とまとめてよいとしています。

内訳を分けておくのは、端末代が月によって変わるからです。機種を変えた月から増え、払い終わった月からなくなるので、通信料と混ぜると、使い方は同じでも通信費が上下して見えます。

固定費の一覧には、端末代の行に、分割の残りの回数か、払い終わる月を書いておきます。払い終わって通信費が下がった月に、その理由がすぐ分かります。

端末を一括で買った月

一括で買ったときは、買った月に全額を書きます。家計調査の数え方もこれと同じです。数年に1回の大きな支払いなので、通信費に入れると、その月だけ通信費が大きく増えます。

月ごとに比べやすくするなら、端末の買い替えは通信費ではなく、年に1回ほどの支払いと同じく特別費の表で準備しておく方法もあります。どちらにするかを決めて、毎回そろえます。

見直すときに、明細で見るところ

分けて書いた明細は、見直しにもそのまま使えます。料金のプランや契約先を選ぶ前に、いま払っている行の中に、使っていないものが無いかを先に見ます。

一緒に払っているサービスとオプション

「一緒に払ったもの」の行に、使っていない月額のサービスが無いかを見ます。通信料の行では、契約のときに入ったオプションや端末の補償が、いまも要るものかを1つずつ確かめます。

止めるかどうかの決め方は、1行ずつ確認する手順と同じです。止めたら、翌月の明細でその行が消えているかを見ます。

契約のデータ量と、使った量

データの料金の行は、契約しているデータの量と、実際に使った量を比べます。使った量は、契約先の会員ページなどで確かめます。

毎月使い切らない量で契約しているなら、見直す候補になります。どの契約にするかは、家族それぞれの使い方で決まるので、ここでは使った量と契約の差を書き留めるところまでにします。

使っていない回線

家族が使わなくなったスマホや、引っ越しの前のネット回線など、使っていない契約が残っていないかを、ステップ1の一覧と明細で見比べます。一覧にない行が明細に出ていたら、何の契約かを請求元に確かめます。

通信の契約は、1年に1回、固定費の一覧を作り直すときに一緒に見直すと、手間が1回で済みます。止めた契約や変えた契約は、一覧の行もその月のうちに直しておきます。

迷いやすい場面

宅配便や切手の代金

家計調査では、郵便料や宅配便、引っ越しの運送料も「通信」に入ります。家計簿では通信費に入れても、その他にまとめても構いませんが、国の平均と比べるなら、通信費に入れておくと範囲がそろいます。

ネット回線が家賃に入っている

ネット回線の料金が家賃や管理費に含まれている住まいでは、家計簿の通信費にネット代が出てきません。平均の「情報通信関係費」と比べるときは、ネット代が入っていない分、低く見えることを覚えておきます。

請求の「○月分」と、落ちる月

通信費の請求は「○月分」と書かれていて、使った月と口座から落ちる月がずれることがあります。どちらの月で書くかは「○月分」の扱いを見て、最初に決めてそろえます。

通話料が急に増えた月

通話料の行が急に増えたら、明細でその月の通話の内訳を見ます。どの日に、どこへの通話で増えたのかを見ても心当たりが無ければ、請求元に確かめます。

よくある質問

Q通信費に1万円は高いですか

人数と、何を含めた1万円かによります。2025年の家計調査では、通信の平均は単身世帯で6,403円、2人世帯で10,101円でした。端末の分割代金や一緒に払ったサービスが入っているなら、それを除いた通信料で比べます。

Q東京で一人暮らしだと、通信費は高くなりますか

家計調査の2025年の単身世帯の通信は、大都市で6,292円、関東地方で6,771円、全国で6,403円でした。東京だけの単身世帯の数字は、この表にはありません。大都市と関東地方の平均は、全国の平均と数百円しか違いません。

Q4人家族のスマホ代は、いくらくらいが普通ですか

家計調査の2025年の4人世帯の通信は、1か月あたり13,328円でした。4人世帯の世帯主の平均年齢は48.9歳です。家計調査は平均を示しているだけで、いくらが妥当かという目安は出していません。

Q通信費の平均は2万円、という数字を見ました

ネット回線や端末の代金まで含めた数字や、人数の多い世帯の数字かもしれません。2025年の家計調査では、通信料にネット回線やテレビの受信料まで入れた情報通信関係費でも、4人世帯で16,644円でした。どの範囲の平均かを確かめてから比べます。

Qネット回線の料金は、通信費に入れていいですか

家計簿では、スマホと一緒に通信費に入れて構いません。家計調査はネット回線を教養娯楽に数えているので、国の平均と比べるときは、ネット代を除くか、情報通信関係費のほうと比べます。

Q機種変更で払ったお金は、どこに書きますか

分割なら、毎月の端末代として通信費の内訳に書きます。一括で払ったなら、買った月に全額を書きます。契約の事務手数料は、家計調査では通信料に入るので、その月の通信料として書きます。

Q通信費は固定費ですか

毎月ほぼ同じ額が自動で落ちるので、固定費の一覧に入れておくと便利です。額が変わったときの直し方は、固定費の記事にまとめています。

まとめ

  • 2025年の家計調査の通信は、1か月あたり単身世帯6,403円・2人世帯10,101円・4人世帯13,328円
  • 国の「通信」には、ネット回線の料金と端末の分割代金が入っていない
  • 携帯料金の請求は、通信料・端末代・一緒に払ったものの3つに分けて書く
  • 平均と比べるのは通信料の部分。一緒に払ったものは使い道の項目へ
  • 端末代には、払い終わる月を書いておく
  • 見直すときは、オプション・データの量・使っていない回線の行を見る

請求を行ごとに分けておけば、平均と比べても、先月と比べても、どこが違うのかがすぐに分かります。見直すところが決まれば、全部を変えようとしなくて済みます。

この記事で参照した公的情報

  1. 家計調査 家計収支編 2025年 総世帯 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(通信・情報通信関係費)
    窓口
    総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
    確認日
    確認先
    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/file-download?statInfId=000040409805&fileKind=0
  2. 家計調査 家計収支編 2025年 二人以上の世帯 第4-1表 1世帯当たり支出金額(携帯電話通信料・インターネット接続料・固定電話通信料・携帯電話機)
    窓口
    総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
    確認日
    確認先
    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/file-download?statInfId=000040409546&fileKind=0
  3. 家計調査 家計収支編 2025年 単身世帯 第2表・第3表・第9表(年齢階級別・都市階級地方別の通信・品目別支出金額)
    窓口
    総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
    確認日
    確認先
    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/file-download?statInfId=000040409843&fileKind=0
  4. 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(通信・インターネット接続料・携帯電話機の機器代金分割払い・情報通信関係費)
    窓口
    総務省統計局
    確認日
    確認先
    https://www.stat.go.jp/data/kakei/kou2025/zuhyou/kouh2025.xlsx
  5. 家計調査 用語の解説(調査の対象から学生の単身世帯を除く・1世帯当たりの支出金額)
    窓口
    総務省統計局
    確認日
    確認先
    https://www.stat.go.jp/data/kakei/kaisetsu.html

この記事を書いているのは

Mirai Kanaiは、家計を見えるようにすることを目的とした個人向けの家計簿サービスです。運営するMove for People株式会社は、家計が見えていないことが、使える制度を逃したり、対処が遅れたりする原因になっていると考えています。

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